久しぶりに「オルタナティブ・ツーリズム」という言葉を聴いた。

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「オルタナティブ・ツーリズム」とは、観光分野の研究者の間で1980年代後半から用いられるようになった概念だ。そこには、「マス・ツーリズム」から生じたさまざまな弊害を克服し、新しい観光のあり方を追い求めていこうという意志が込められていたという。

けれども、この概念は「マス・ツーリズム」に替わるものという説明はあるが、その中身を示していないのではないかという批判を受けることになる。そのため、その代わりに「サスティナブル・ツーリズム」(持続可能な観光)という概念が使われるようになってきているのだ。

現在、何か状況を変えようとする時、2つの方向性が主要になってきているように思われる。ひとつは、改良主義的な方法。もうひとつは、新しいスタンダードを作る、という方法。この2つの方法に共通するのは、現在の「メイン・カルチャー」と直接的には衝突しないところだ。

それが良いことなのかどうか分からないが、少なくとも、不必要な摩擦を起こしたり、大きな損害を出すようなことは回避できる方法であることは確かなことなのだろう。けれども、ある局面においては、強く衝突しないと、何らかの目的を達成できないのではないか、という思いもある。

つまり、皆、どこか聞き分けが良すぎるところが、ある種の限界みたいになっているのではないか、ということだ。

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