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インドでずっと来てみたかった場所のひとつ、プリー。コルカタから電車で約8時間ほど南に位置しているこの海に面した街に、来てみたかった理由のひとつは、伝説の日本人宿「サンタナ・ロッジ」があるからだ。ここは世界的にも有名な沈没宿で「ジャパニーズ・ゲットー」なんて異名もあるとかないとか。そして、ついに先日その「サンタナ・ロッジ」にたどり着いた。その存在を知ってから大体10年近くになるのではないだろうか。といっても、この日本人宿自体40年くらいの歴史を持つ場所なので、10年くらい前には完全に老舗の域に到達していたのだが。サンタナは今は、デリー、バラナシ、コルカタにも支店が出来ている。ネパールのポカラにもあったようだけど、最近、なくなってしまったらしい。日本人宿というのは、旅人からは賛否両論あるところなんだけれども、ここプリーのサンタナはお客の年齢層が比較的高めで落ち着いている印象がある。時期の問題かもしれないけれど。ただ、北インドのゴールデンルートを外れると、ちょっと旅人の雰囲気が違う気はする。

北インド・リシケシのアシュラムで朝5時起きの生活を続けていたからか、朝の寝起きがいい。もともと、午前中に仕事して朝はゆっくり、という生活のスタイルをとっていたから、朝は強いほうなんだけれども、最近、その傾向は強くなってきた気がする。もしかしたら、これが「老化」ということなのかもしれないが。それでも朝一に一日のノルマをこなすのはとても心地がいい。プリーについてからもそんな生活を繰り返しているのだが、このサンタナ・ロッジでは、朝と夜の2食、そして、一日2回のチャイが宿泊料(250ルピー、約500円)の中に入っているので、ほとんど外出する必要がない。しかも、望めば部屋まで食事を運んできてくれるというサービスの良さ。それに、もしその食事があまり美味しくなかったらきっと外に食べに行きたくなると思うのだが、これがやたらに美味い。日本人の味覚を熟知した多くの料理に全然飽きてくる気配がないのだ。生活必需品もゲストハウスの中で販売しているので、本当に外出する必要がないのだ。これは確かに「ジャパニーズ・ゲットー」。というと、どちらかというとネガティブな印象を持つ人が多いと思うのだが、これが意外なほどに心地がいい。