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プリー最終日。今日の夜、チェンナイ行きの夜行列車に乗る。21時間くらいの長時間。SLではなく、3Aというひとつハイクラスなシートを予約した。以前、SLのシートでデリーからバラナシ間を移動した時、ディワリという大きな祭りの時期と被っていたということもあるのだが、半端じゃなく混んでいて、その時は15時間くらいの移動だったんだけどその後に体調を崩したりとか結構散々だったので。書きながら思い出したけど、ほんとにその時の列車はひどかった、シートだけでなく床一面に足の踏み場のないほどの人が数、平気で人の予約したシートに荷物を置いてくるので、場所は狭くなるし、夜寝てると向かいのシートから何本もの足がこっちのシートやカバンやらに伸びてくるし。夜、トイレに行く時とか、ほんと夢に出るレベルで、足の踏み場のないというものは比喩ではなく本当にそうで、あっ、ここ開いてると思ったところには、赤ちゃんが寝てたりしたり。まず、足の踏み場を能動的に作っていかないといけない。

話は戻って、プリーは本当にとても良いところだった。サンタナ・ロッジが予想以上に居心地が良かったというものあるんだけれども、プリーの町自体がすごい良かった。ジャカナートという神さまがいて、その神さまはヒンドゥー教が生まれる前から神さまとして認識されていた神さまらしく、それをヒンドゥー教が吸収したらしい。その神さまの造形は明らかに他のヒンドゥーの神々とは一線を画していて、まるで漫画のキャラクターのようなのだ。そういうのも気に入ったのだが、それと同じくらい印象に残ったのは、「ウッド・ストック」という海の家みたいなレストラン。そこで、エビカレーを食べたのだけれどもそれが、今まで食べたエビカレーの中で最も美味しくて。また、そのお店のおじさんの話にもなんだかジンとしてしまった。そのおじさんは、以前なくなられた漫画家のねこじるさんの友達だったという。おじさんは人生はイリュージョンのようだ、といっていた。みんな、自分の近くから去っていくと。僕はなんて答えればいいのかわからず、ただうつむいたり窓の向こうにみえる砂浜や海を眺めていた。