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1.寝台列車のチケット購入できず

 バンコクからマレーシアに移動するため、出発の前日、ファランポーン駅へ寝台列車のチケットを買いに行った。しかし、チケットは全クラス売り切れの状態。私のタイビザは明後日、その期限が切れてしまうので一瞬焦ったが、バスで移動することに。それなら期限中に国境をこえることができる。

 まずはバンコクから寝台バスで南に向かって、ハジャイという街へ。そこからペナン行きのミニバスに乗り換える。

 バンコクから南に向かう長距離バスは、南バスターミナルから出発している。バンコクの中心からは少し離れたところにあって、タクシーやGrabなどを使うと数百バーツくらいかかりそうだったので、宿の近くを走っている35番の短距離バスにのって向かうことに。このバスなら乗り換えなしで南バスターミナルまで行くことができる。

 しかし、あいにくの雨模様。それほど強い雨ではないが、肌をうつ雨粒が冷たく感じる。薄手の青のパーカーを羽織ることにした。

 バスのなかにはエアコンがついている。バンコクの公共バスはエアコンなしとありの両方が走っていて、ありのほうは少し値段が高く設定されている。といっても、20バーツ払えばお釣りがくるくらいなのだけれども。バスの乗客はまばらで、内部にはエアコンの冷たい空気とともに、静かな雰囲気で満ちている。

 雨が降っているせいか、冷やされた湿度の高い空気がさらにその雰囲気に拍車をかけている。

2.南バスターミナルからハジャイへ

 1時間と少しくらいで、南バスターミナルに到着。ショッピングモールと合体しているような、比較的新しめの巨大バスターミナル。まずは「ハジャイ」という文字が書かれたチケットカウンターへ。座席を指定して値段が提示される。642バーツ。たしかVIPバスが1000バーツだっと思うが、寝台バスであるなら一晩くらいならいっか、と購入。チケットを受け取り地上階へ。

 食堂でバーミーを食べて、ミスタードーナツでスイカ型とバナナ型のドーナツとアメリカンコーヒーを注文。椅子に座りテーブルでパソコンを広げ、ちょっとした作業をする。

 出発の時間は16時30分。出発時間30分前にバスのプラットフォームに。プラットフォームナンバーは37番。

 大きな荷物を預けてサブバッグだけを持ち、バスのなかへ。2階立てのバスでトイレ付き。VIPバスほどひとりあたりに与えられた空間は広くないが、それでも座席は深めに倒すことができる。一晩くらいならとくに問題はないだろう。東京から小倉への夜行バスに比べたら全然こちらのほうが楽。

 座席に座っていると続々と乗客たちが現れる。そしてあっという間に満員に。ほぼ定時に出発。すぐにペットボトルと軽食、パックの野菜ジュースが配られる。タイの夜行バスでは定番の光景だ。

 24時近く、パーキングでしばしの休憩。小腹がすいたので、ここで食事をとる。食堂でカレーを注文。これが激辛。たぶんこのパーキングのなかにある食べ物で一番辛い料理を注文したんだと思う。辛さと戦いながら、コップ3杯ほどの水をがぶ飲みながらもなんとか完食。

 食べたあとにも辛さが収まらない。売店で豆乳でも買おうと探したのだが、みつからず。そのかわりに栄養ドリンクを購入。甘くてちょっととろみがあるから、辛さを緩和してくれるのではないかというもくろみで。効果はばっちり。だが、おなかのなかにまだ辛いものが影響している感じはきえない。胃とかの細菌類がすべて死滅するのではないかというくらい、辛かった。

 バスに戻って再出発のときを待つ。ほとんどの乗客はすでにそれぞれの席に戻っているが、私のとなりに座っていたおばさんがまだ帰ってきていない。スタッフが乗客が全員の乗っているかどうかの見回り。まだ帰ってきていない人物がいることを確認。少しして隣のおばさんのカムバック。バスはエンジンをかけ、ふたたび南の地へと出発する。

 夜、あの辛いカレーと栄養ドリンクのせいかなかなか寝付けず。それでもいつのまにか、私の意識は眠りのなかへと誘われていった。時刻はたぶん午前2時くらいだったはずだ。

 走行しているバスのなか、朝6時くらいに目が覚める。もう空は明るくなっている。雨も降っていない。しばらくしてインスタントのコーヒーが配られる。チープだが、その香りと甘みにかるく目が覚める。お手拭きが配られたので、テカりぎみの目の回りにおでこ、鼻などを拭く。朝8時くらいにハジャイのバスターミナルに到着。

3.ハジャイからペナン島へ

 ペナン行きのミニバスチケットを購入するさいに読んだ、ブログ記事で複数人が紹介していたゲストハウスへ向かう。そこは電車の駅の近くで、バスターミナルからちょっと距離があったので、乗り合いのトゥクトゥクにライドオン。ひとり60バーツ。電車の駅からゲストハウスまで徒歩で少し。5分くらいかな。

 すぐに見つかり2階のレセプションでペナン行きのチケットを購入450バーツ。ブログでは400バーツと書いていたが、値上がりしたみたいだ。料金表に明記してあったので、ボラれたわけではないはず。9時30分出発の便。一時間くらい時間があったので、朝食をとりに。もうすでに料理の感じがバンコクとは違ってきているように思う。

 食事を済ませてゲストハウスに戻ってきたのが9時ちょっとすぎ。まだ30分ちかく時間があるので、併設されているレストランでジャスミン茶をオーダー。15バーツ。

 ただちょっと飲んだだけで、ペナン行きのミニバスがきたと呼び出される。急ぎ気味に階段を降りて、店のまえに立っていた人物に誘導されていく。そこにはミニバスがとまっていて、なかには2つだけ空席が残されていた。私はその片方に座ると車はまもなく出発。私がさいごの乗客らしかった。

 出発して1時間くらい走ると、タイ側のイミグレーションに到着。ビザ切れ最終日にすべりこみの出国、といった気持ちに。じっさい、イミグレの職員から「ラスト ディ?」と聞かれ、「そうだ」と答える。

 同じミニバスにタイ側のイミグレを超えたところでふたたび乗り込む。すべての乗客がそろったところで出発。マレーシア側のイミグレーションへ。ここもすんなりと通過。マレーシアには日本のパスポートを持つものは、90日ほどビザなしで滞在することができる。

 マレーシア側のイミグレも通過し、ふたたびミニバスへ。ここからペナン島までは約3時間くらいの道のり。夜行バスのなかで疲れが取れていなかったせいか、その大部分の時間を寝てすごした。目がさめると車は海の上にかかる橋を渡っていた。ペナン島にはフェリーで向かう方法もあるが、大きな橋を渡る方法もあることをこの時初めて知る。

 そのままジョージタウンへ。適当なところでミニバスをおりて、5分くらい歩いて予約しておいた宿に到着。

 レセプションの女の子は日本語が少しできるようだ。なんだか気恥ずかしいので、簡単な挨拶は日本語でかわして、あとは英語で。やはり長時間の移動は疲れる。バンコクに戻るときにはすでに飛行機を予約している。できるだけ、飛行機を多用していきたい。ベッドに横になっていたらいつのまにか数時間眠っていた。