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Forever young

ソーシャルメディアの登場から現在まで、キュレーションという分野では個人が大きな影響を持っていた。例えば日本では、佐々木俊尚氏や津田大介氏などのインフルエンサーたちによって、それは担われていた感がある。しかし今年に入ってから、ネットにおけるキュレーションが個人だけでなく、ある種類のメディアによって担われ始めている。そのメディアとは「バイラルメディア」だ。

「バイラルメディア」は、動画や画像メインのブログ形式のニュースサイトであり、その特徴はTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアによる拡散に特化しているところ。基本的には、オリジナルのコンテンツを制作しない。

最も有名な「バイラルメディア」は2012年3月に設立したアメリカの「Upworthy(アップワーシィ)」(http://www.upworthy.com/)だろう。月間読者数は最大で約9000万人に達したという。日本では、2013年12月に立ち上がった「『刺さる』動画メディア」というコンセプトの「dropout(ドロップアウト)」(http://dout.jp/)が人気だ。初月で100万PVを突破しており、設立者の1人には先日の東京都知事選で立候補していた家入一真氏がいる。

2014年2月22日に開始した「旅ラボ」(http://tabi-labo.com/)の勢いもすごい。2日で20万PVを達成。設立の初日には予想を大きく上回る数の人々がサイトに押し寄せた為に、サーバーが落ちるというトラブルにも見舞われた。「旅」がコンセプトになっている「バイラルメディア」だ。

「バイラルメディア」におけるコンテンツは、著作権フリーのものが中心となっている。コンテンツの引用に対して批判的な人もいるのではないかという危惧も持たれるかもしれないが、現状ではそうはなっていない。その理由のひとつは、取り上げるコンテンツの多くが深刻な社会的問題を題材にしているから。その意味で「バイラルメディア」は、リベラルとの親和性が高いメディアだと言えるかもしれない。

既に日本国内でも、多くの「バイラルメディア」が誕生している。このメディアの発展は、日本のネットメディアの情報環境を大きく変化させる可能性を感じさせる。これから本格的に「キュレーションの時代」が到来する、ということなのかもしれない。

【参照サイト】

大乱戦!日本と海外のバイラルメディアサイト。
http://matome.naver.jp/m/odai/2139019443745309801

乱立する国内バイラルメディアをまとめてみたーー35のメディア紹介
http://blogos.com/article/79538/

爆発的に急成長するバイラルメディア、バブルなのか本物なのか
http://zen.seesaa.net/s/article/383141069.html

群雄割拠!バイラルメディアの特徴についてと国内・海外サイトの事例
http://liginc.co.jp/web/service/72393

photo by: Bobby McCruff