日本でも増加中の「マッサマンカレー」
最近、日本でも有名になりつつある「マッサマンカレー」。世界一美味しいと言われていますが、その根拠が何なのか知らない人もいるかもしれません。
ある説によるとこのカレーの起源は、アユタヤ王朝を16世紀に訪れたペルシアの使者や貿易商の影響を受けて生まれたとか、タイ南部を訪れたアラブ人の貿易商人が起源だとか言われています。
どちらにしてもイスラム教徒から伝来したことは確かなようです。「マッサマン」という言葉自体、「イスラム教の」という意味を表しています。
つまり、タイ南部に多いイスラムの人の料理とタイ料理の融合から生まれた料理だということですね。イスラム教の食の規律(ハラール)に従って、このカレーは主に鶏肉、牛肉や羊肉などで作られます。
美味しい料理ランキングで第一位!
さて、何故このカレーが世界一美味しいと呼ばれているのか?それは2011年に発表されたあるランキングによるところが大きいようです。
CNNインターナショナルのCNNGoは、「世界で最も美味な料理ランキング50」(World’s 50 most delicious foods)で、このマッサマンカレーを1位に選出しました。
これが「世界一美味しい」の根拠となっているようです。
ちなみに10位までのランキングは、
1位 タイのマッサマン・カレー
2位 イタリアのナポリタンピザ
3位 メキシコのチョコレート
4位 日本の寿司
5位 中国の北京ダック
6位 ドイツのハンバーガー
7位 マレーシアのペナン風アヤム
8位 タイのトムヤムクン
9位 アメリカのアイスクリーム
10位 ガボンのチキンムアンバ
となっています。
実は、タイ本国でもあまり知られていない「ご当地カレー」
実はこのマッサマンカレー、タイ本国ではあまり知られていない「ご当地カレー」のようです。宮廷料理として親しまれてきたという経緯はありますが、あまり一般的なものではないらしい。
タイ料理というと辛いイメージがあると思いますが、このカレーはほとんど辛くなくて、甘さと酸味が全面に出ている感じ。また、タイのカレーとしては例外的に、ニンジンとジャガイモを使用するため、日本人の味覚にも合うようです。
また、レトルトではありますが無印良品のマッサマンカレーもクオリティ重視で美味しいです。
一度、お試しあれ。
top photo by Takeaway@Wikimedia.org
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