日本人にとって、あまり知名度が高くない東欧の国・アルメニア。その首都であるエレバンは、物価は安いのに関わらず、その街並みの美しさはほとんどヨーロッパのようです。
そして、この街で唯一の日本人オーナーの日本食レストランが「櫻田」さん。このお店は、長く海外を旅行をしている人びとや、駐在員たちの憩いの場所にもなっています。
ここでは、このエレバンの日本食レストラン「櫻田」さんをご紹介しますね。
1.日本食レストラン「櫻田」とは?
アルメニアの首都・エレバン。最近、やっと日本大使館が開設されたばかりの、物理的な距離以上に日本から遠い国の首都に、日本食レストラン「櫻田」はあります。
現在、この街には、日本人は20人弱くらいしか住んでいないそう。それでも、いつくかの日本食レストランがこの街にはあるのですが、そのなかで日本人オーナーのお店はここだけ。
オーナーであり料理人でもある櫻田さんは、日本で手打ちうどんの修行を積んだあと、もともとは、カンボジア・シェムリアップでうどん屋を開業する予定だったそう。
けれども、シェムリアップで条件のあう店舗が空くのを待っている期間に、アルメニア・エレバンに視察・観光に訪れて、「うどん試食会」を企画したとのこと。
そのイベントを現地の学生たちがとても喜んでくれたそうで、その姿をみた櫻田さんは、「ぜひこの国で日本食を広めたい!」と考えるように。
それが転機となって、予定を急遽変更。エレバンでの開業となったそう。けれども、うどんだけではなかなか経営が難しく、現在では「うどん&寿司」が基本的なかたちに。
2.店内に散りばめられた日本文化の数々
店内の至るところに散りばめられた、日本文化の数々。これでもかというくらいに日本のアイコン的なものが。
毎週日曜日には、イベントが開催されていて、そこでは、日本に関心のあるアルメニア人たちと知り合うことも可能です。このような交流も、日本食レストラン「櫻田」の魅力のひとつ。
また、このレストランは、多くの日本人の在住者や旅行者たちの情報交換の場にもなっています。店主の櫻田さんはもちろんのこと、そこに居合わせたお客さんからも、エレバンの耳より情報を聞くことができるかもしれませんよ。
3.日本を離れて日本食を楽しめる贅沢
この日本食レストランのメニューは、手打ちうどんや寿司がメインとなっていますが、寿司やカレーライス、てんぷら、丼ものなど、バリエーション豊か。
日本を長く離れている人びとにとっては、その味は感動ものとなっています。とくに、親子丼やだし巻き卵などでは、口いっぱいに懐かしい味が広がります。
また、日本茶もなかなか海外では飲めませんが、ここでは急須で淹れた日本茶を飲むことが可能。日本を遠く離れながら確かな日本食が食べられるという贅沢を、ここでは楽しむことができるのです。
おわりに
いかがでしたか?日本から遠く離れた東欧の国アルメニアの首都・エレバンにある、現在唯一の日本人オーナーの日本食レストラン「櫻田」。
この街に旅行しにきたら、現地のグルメに舌鼓をうつだけでなく、まるでコタツでアイスを食べるような贅沢を体験してみてはいかがでしょうか?
また、日本人同士の情報交換の場所にもなっていますし、日本に関心のあるアルメニア人との交流も可能ですので、その点でも、とても魅力的なレストランとなっています。