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タイ北部にある国境の町・チェンコーン。ただ通り過ぎるだけの旅人も多い小さな田舎町ですが、この町には日本人女性が経営する民宿があるのです。町の丘の上に建っている「パパイヤヴィレッッジ」。ここはタイ北部のローカルな生活が体験できる旅行者にとって貴重な場所です。

家族やご近所さんによる手作りの民宿

この「パパイヤヴィレッジ」、日本人女性のひろこさんが経営している宿で、彼女はラオスを中心に暮らしている民族のひとつであるカム族出身の夫・シンさんと、大阪弁とタイ語を操るバイリンガルの娘さんと、この民宿の敷地内で暮らしています。この民宿はシンさんとその親戚の方々が中心になって作ったそう。屋根はご近所に住んでいるおばちゃんが手がけ、建物の中に敷いてるゴザはシンさんの親戚による手編み。野外にはブランコやハンモックも設置してあります。

町の外れの丘の上というロケーション

もともとラオス側のフエサイからこの宿のあるタイのチェンコーンに渡るには渡し船だったのですが、2013年12月から友好橋のみの国境越えとなりました。その橋は町の中心部から10キロほど離れています。「パパイヤヴィレッジ」のある場所は、チェンコーンのバス停から約2キロほど離れた丘の上。そこに行くためには、イミグレーションの近くやバス停などでトゥクトゥクに行き先を伝えることが必要となります。場所を知らない運転手さんもいますが、何人かにあたると知っている人がいるはずなので探してみましょう。

ローカル生活を体験できる

部屋の種類は、シングルルームがひとつ(150バーツ)、ダブルルームがひとつ(200バーツ)、5人で満室になるドミトリーがひとつ(100バーツ)。大変リーズナブルな料金で現地のローカルな生活を体験できます。全部屋に扇風機と蚊帳が付いて、トイレシャワーは共同。Wi-Fiもあって自転車の貸し出しも無料です。この地方の伝統的な建築方法で作られているので風通しは抜群。暑い季節でも冷房が必要ないくらい快適です。

伝統的な民間療法「ハーバルサウナ」

タイ北部の豊かな自然の恵みを活かして、薬効成分を含んだ薬草や薬木を使った「ハーバルサウナ(薬草サウナ)」。それを80バーツという破格の値段で楽しむことができます。このハーバルサウナは、ラオスの伝統的な民間療法のひとつ。植物の薬効成分を活かした療法として現在に受け継がれています。旅の疲れを癒しさらには美容にも効果があるのだとか。

喫茶スペースでゆっくりとした時間を

この「パパイヤヴィレッジ」には、ちゃぶ台ひとつの小さな喫茶スペースがあります。ここでは、簡単な食事や飲み物などを注文できます。ほんとうに小さな座敷喫茶ですが、本棚には日本語の旅行ガイドブックや小説などの書籍も置いてあり、長時間ゆっくりすることができます。また、経営者のひろこさんやその家族の方々や他の旅行者たちと会話したり、猫が遊びに来たりもするスペースです。

おわりに

ローカルな生活が体験できて、かも旅の疲れを癒せる「パパイヤヴィレッジ」。ここを目的にチェンコーンという町に訪れてみるのもおすすめです。アジアを愛するローカル好きの旅人の皆さんには、とくにおすすめしたい手作り感満載の民宿です。

掲載内容は執筆時点のものです。
2015/09/06-2015/09/08 訪問

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