世界中から多くの人々がヨガのトレーニングのために訪れる町、インド・リシケシ。ここでヨガに取り組むスタイルは2つあります。ひとつは、ホテルなどからアシュラム(ヨガ道場)に通うスタイル。もうひとつは、アシュラムに住み込むスタイルです。ここでは後者の、住み込み型で人気の老舗アシュラム「ヨガ・ニケタン」をご紹介。リシケシに数あるアシュラムの中でも静けさと雰囲気の良さで定評のある場所です。
「ヨガ・ニケタン」へのアクセス
この「ヨガ・ニケタン」(YOGA NIKETAN)というアシュラムは、リシケシのラムジュラというエリアの山側にあります。電車の駅やバススタンドから、リクシャなどで最初に到着するエリアがこのラムジュラ。アシュラムの入り口は、ラムジュラのリクシャスタンドのすぐ近くの向かい側にあり、そこから門をくぐって階段を登っていきます。比較的分かりやすい場所にあるのであまり迷うことはないでしょう。
静かで広々とした心地よい構内
リシケシは小さな田舎の町ですが、それでもインドのアグレッシブさは健在。ガンジス川の源流、ヒンドゥー教の聖地への中継地点の町でもあるため、たくさんの人たちが滞在して賑わっているので、ちょっと疲れてしまいがち。けれども、この「ヨガ・ニケタン」の構内は、その町の喧騒とはまるで別世界のよう。とても静かで広々とした清潔な空間がそこに広がっていて、ヨガの修行に専念するのに適した環境になっています。
一日の平均的なスケジュール
当然のことですが、アシュラムでの1日のスケジュールはヨガを中心に構成されています。朝は5時に起床のベルが鳴り響き、5時半から1時間のメディテーション(瞑想)が始まります。その後、6時45分から8時までモーニング・ヨガ。8時15分から朝食で、その後は自由時間。昼食は12時からで、15時15分から45分、ヨガにまつわるレクチャー(講義)があります。16時からティータイムで、16時半からイブニングヨガ、そして、18時から19時までメディテーション。19時半から夕食があり、これで平均的なアシュラムでの1日が終わり。基本的には、簡単な英語で説明がなされます。
すべての予定に参加しなければならないわけではなく、体調などに合わせて自由にお休みすることが可能。また日曜日は、メディテーション、ヨガ、レクチャーはお休みとなっています。
ヨガ関連書籍が充実した図書館
自由時間も、図書館が開いており、ヨガの関連書籍を自由に読むことが可能です。日本語の書籍も結構揃っており、退屈はしません。自由時間にこの図書館に通い詰めれば、丸1日ヨガのことだけ考えて過ごすことも可能。レクチャーで気になったキーワードなどについて調べてみるのもいいですね。ヨガに関する知識の理解も実技の向上に大きく反映します。
ヨガ三昧の贅沢な日々を堪能できる
アシュラムで生活していると町に降りる必要がほとんどないので、ヨガのトレーニングに集中できます。通う手間も省けるというのは合理的。はじめのうちは、のアシュラムでの1日のスケジュールがきついと感じるかもしれませんが、日をおうごとに段々と楽にこなせてくることに気づくはず。ヨガの聖地であるリシケシでヨガ三昧になれるという体験は本当に贅沢なもの。ここでしか体験できない日々を堪能しましょう。日本では「生活の一部がヨガ」という人は多いと思いますが、ここでは「生活すべてがヨガ」になります。
おわりに
ヨガの聖地、リシケシの老舗アシュラム「ヨガ・ニケタン」。初心者の方にもおすすめできる人気のアシュラムです。現在、泊まり込みで1日の費用は900ルピー(約1800円)。このお値段で、本場のヨガを心ゆくまで楽しむことができるのです。ある程度、成果が現れてくる2週間以上の滞在が理想的ですね。もしリシケシにヨガのトレーニングに行ってみたいと考えているのなら、まずは候補に入るこのアシュラム。外国人のビジターにも慣れているので、安心して門をくぐることができます。
掲載内容は執筆時点のものです。
2015/10/23-2015/11/06 訪問
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