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東インドの港町・プリー。ヒンドゥー教4大聖地に数えられ、ここに祀られている神さま「ジャガンナート」は、インドでもっとも古い神さまだともいわれているほど。そしてこの町には、もはや伝説レベルともいえる宿が存在しています。それは、世界最古の日本人宿「サンタナ・ロッジ」。ここではその40年以上もの歴史の中で培われた居心地の良さで思わず長居してしまうという、この「サンタナ・ロッジ」の魅力をご紹介します。

「サンタナ・ロッジ」へのアクセス方法

この「サンタナ・ロッジ」は、プリーの町の繁華街というよりは端っこの方に位置しているため、ゆったりのんびりと過ごせます。近くには漁村やビーチもあり徒歩で散歩することも可能。コルカタなどからプリー駅に到着したらそこからリクシャーで向かいます。サイクルなら50ルピー、オートなら80ルピーくらい。老舗ということもあって「プラーナ(古い)・サンタナ」と伝えれば大体の人は知っています。リクシャーに乗ってしばらく走り、C.T.ロードと呼ばれる道の突き当たりにある黄色い壁の建物が「サンタナ・ロッジ」です。壁に日本語で「サンタナ」と書いていてるので間違えることはないでしょう。

入口の扉は、セキュリティのための鍵がかかっているので呼び鈴を鳴らして開けてもらいます。宿内に入ると日本語の書籍のつまった本棚に囲まれた部屋でチェックイン。そのときに一通りのシステムの説明を受けることになります。

伝説の沈没宿「サンタナ・ロッジ」とは?

「サンタナ・ロッジ」は、旅行者にインドをもっとよく知ってもらうために作られたゲストハウス。40年以上もの歴史を持ち、宿泊客の98%が日本人が占める現存する世界最古の日本人宿のひとつです。この宿は、昔から多くの日本人バックパッカーたちにとって重要な情報交換や交流の場をなっており、あまりに居心地が良いために旅人がついつい長居してしまうという「沈没宿」としても有名です。

その設備やサービスは、完璧に日本人好みにカスタマイズ。「サンタナ・ロッジ」の長い歴史の中で培われてきた蓄積を感じさせる完成度を誇っています。5000冊以上の日本語の書籍やバリエーション豊かな美味しい日本食、もちろんWi-Fiも完備で、麻雀卓なども揃っています。日常用品なども宿内で購入できるため、このゲストハウスの中で生活を完結させることすら可能。

特に観光などもしていないのに、何故かとても充実した日々を過ごすことができ、その感覚は体験してみた人しか分からないほど不思議なもの。また、屋上での飲み会や映画上映会など突発的にイベントが発生したりするのも楽しいです。

長い歴史の中で洗練されたシステム

この「サンタナ・ロッジ」には、独特のシステムが存在しています。現在、一泊の宿泊費はどの部屋も250ルピー(500円)なのですが、この費用の中に、朝夕2食とチャイ2杯が含まれているのです。まず、朝8時にチャイが宿のスタッフによって部屋まで運ばれてきます。9時くらいに「ごはんできましたよー!」(日本語)という声が聞こえるので、食堂に移動して朝食を。食事は基本的に食堂ですが、部屋まで持ってきてもらうことも可能です。

昼ごはんは有料で13時からなのですが、12時前くらいにスタッフが部屋まで、昼ごはんをどうするか聞きにきてくれます。16時に2回目のチャイタイム。19時から夕食です。外出する場合は、22時が門限となっているのでご注意を。すべての会計はチェックアウト時にまとめて払うので楽ちんです。

美味しい料理で胃袋を掴まれる

サンタナ・ロッジの大きな魅力として特筆しておきたい点は、食事が美味しいこと。サンタナ・ロッジで一日が完結してしまう大きな理由のひとつは、この食事の美味しさであるといえるでしょう。プリーはインドでも有名な漁場。その日にあがった魚の刺身などの魚介類は、特におすすめです。他にも、オクラパスタ、冷やし中華、天ぷらうどんなど、驚くほど多彩な料理が出てきます。

もし食事がイマイチなら、宿の外に食べに行くことになると思われますが、その必要性をまったく感じないくらいのレベルの味が、探しに行くことなしに、ほぼ自動的に提供されるのです。

おわりに

東インドの港町・プリーにある伝説の日本人宿「サンタナ・ロッジ」。じつはこのゲストハウスのオーナーは、大阪に「サンタナ」というインド料理レストランを経営してたりします。また、近年ではグループ化しており、デリーやバラナシ、コルカタにも「サンタナ」系列のゲストハウスがあります。2015年の春には、日本の古都・京都にも系列のゲストハウスができました。しかし、やはりこのプリーの「サンタナ・ロッジ」は、40年間の試行錯誤の蓄積を感じさせる別格の居心地の良さ。

この宿に泊まるというだけでもプリーという町を訪れる価値はあるでしょう。訪れたならプリーという町自体もきっと好きになることと思います。特に北インドのゴールデン・ルートを旅して、そのアグレッシブさに疲れて「インドはもうこりごり」なんて思っている人には、是非ともおすすめしたいゲストハウスです。

掲載内容は執筆時点のものです。
2015/11/20-2015/11/25 訪問

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