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ロシアという国を訪れて最初に驚くことのひとつは、街中にある建築物の古さと巨大さです。その重厚な建ち姿には、この土地の歴史と文化の厚みを感じずにはいられません。そこでここでは、1914年までロシア帝国の首都であったサンクトペテルブルクで必見の建築物のひとつ、「聖イサク大聖堂」をご紹介します。

「聖イサク大聖堂」とは?

聖イサク大聖堂とは、ロシア・サンクトペテルブルクの中心にある、ロシア正教会の大聖堂。巨大な黄金のドームが特徴的な建物で、高さは約100m、面積は1万平方m。約1万4000人を収納できる規模。世界で3番目に大きな聖堂です。名前の由来は、ピョードル大帝の守護聖人、ダルマチアの聖イサクからきているとのこと。ロシア革命後には、ソビエト政権下で博物館になっていました。独ソ戦におけるレニングラード包囲戦では、聖イサク大聖堂の黄金のドームがドイツ軍にとって絶好の標的となりえたため、ソ連側はドームを灰色に塗りなおしました。そしてソ連崩壊後、大聖堂としての活動を再開して、祭日には奉神礼がとり行われるようになりました。

壮大なスケールで展開する建築物

この大聖堂は、従来のロシア・ビザンチン建築様式(ギリシャ十字の平面プラン、中央部に巨大ドーム、四方に小ドームを配置)を基本として、新古典主義様式によるファザードで建設。現在のものは、アレクサンドル1世の時代に建造されたもので、フランス人宮廷建築家のオーギュスト・ド・モンフェランの設計のもと、1818年~1858年、40年という長期にわたって工事が行われました。彫刻の施された扉は、フィレンツェのバティステロ・ディ・サン・ジョヴァンニによるもの。内部には、聖書の様々な場面や聖人の姿が描かれていて、その世界観のスケールの大きさには驚かされます。緻密なモザイク画も見事で見ごたえも抜群。

展望台から街の風景が一望できる

別料金となりますが、らせん状の階段をのぼったところにある展望台からの眺めの良くておすすめ。ここから、エルミタージュ美術館やペトロパヴルフスク要塞、ネヴァ川などを見渡すことができます。

おわりに

思わず息を飲んでしまうほどのスケールの大きさと美しさを誇る「聖イサク大聖堂」。最寄駅は、地下鉄5号(紫)線「アドミラルテイスカヤ」駅。そこから徒歩で約8分くらい。チケットのお値段は、入場のみが、大人250ルーブル、子ども(7~18歳)50ルーブル。展望台は、おひとり150ルーブル。休日は水曜日となっています。サンクトペテルブルクの街並みが一望できるので、ぜひ観光ルートのなかに加えてみてほしいところです。

掲載内容は執筆時点のものです。
2016/04/16 訪問

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