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スペイン北部を旅する「カミーノ・デ・サンティアゴ」って知っていますか?これは日本でいえば、四国の「お遍路」のようなもの。そのキリスト教バージョンといえます。ヨーロッパの各地から、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼の旅。巡礼路のうちスペイン国内の道は、世界遺産にも登録されています。一生涯心に残るような、とても魅力的な旅。ここでは、この「カミーノ」の魅力をご紹介しますね。

おすすめのスタート地点は、フランス国境の街

「カミーノ」の巡礼証明を受け取るためには、100km以上の道のりを歩く必要があります。あまり、時間の取れない人は、この距離を目安にするといいでしょう。その場合、多くの人びとは、ガリシア地方にあるサリアという町からスタートします。ですが、おすすめのスタート地点は、フランス国境にある小さな田舎町、サン・ジャン・ピエド・ポー。そこから約800kmの距離を歩く「フランス人の道」です。このルートは初日、険しいピレネー山脈を越えていかなくてはならないこともあり、とても大変なルートですが、その景色の美しさは、一生に一度は見ていただきたいほど素晴らしい。

サン・ジャン・ピエド・ポーでは、クレデンシャルなど、カミーノに必要なものを揃えておきましょう。荷物はできるだけ軽いほうが歩きやすいです。荷物の重量は、大体8kg以下が目安。歩くのに必要のないものは、ゴール地点であるサンティアゴまで配送してもらうサービスもあって便利です。また、その道程ではかなり疲労することが予測されるので、杖を購入しておくとあとあと楽になります。また、徒歩だけでなく、自転車で巡礼する人も多くいます。自転車の場合、巡礼証明書をもらうためには、最短200kmを完遂する必要があります。

2、幾度となく現れる絶景を全身で味わえる

「カミーノ」では、基本的にスペイン北部をひたすら西に向かうことになります。道のところどころにある黄色い矢印を目印にして、進んでいきましょう。主なルートは、山道や田舎の風景のなか。とても情緒のある道を歩きながら、その贅沢さを実感することでしょう。とくにトレッキングなどがとくに好きではない人でも、その素晴らしさは充分に味わうことができます。幾度となく現れる絶景。それを徒歩でゆっくり味わいながら進んでいきましょう。

800kmくらいなら、だいたい35日くらいが目安となっています。ですが、個人の体力や時間に合わせて、スピードは調整してください。また、気に入った町や場所があれば、そこに長く滞在してみてもいいですね

3、休憩や宿泊のために立ち寄る集落や町々

また、道の美しさだけでなく、休憩のために立ち寄ったり宿泊する集落や町々も素晴らしい。巡礼者は、基本的に「アルベルゲ」と呼ばれる巡礼宿に泊まるのですが、その町々に宿泊して、その町の雰囲気などに浸りながら、しばしの休憩をすることができるのです。それぞれの町には個性があり、当然ですが、ひとつとして同じ町はありません。そこでは、スペインの田舎町の日常を垣間見ることもできるでしょう。

4、ご当地グルメが思う存分に食べられる

そして、旅をしていく上で楽しみなもののひとつが、その土地での名物グルメ。例えば、スペイン北部ではピンチョスが有名で、バルに行けばショーケースにさまざまな種類のものが並んでいたりします。また、カミーノの後半に位置する地方であるガリシアでは、タコ料理が有名。またもちろん、ワインやビールも美味しい!ぜひ、見慣れない食べものがあったら、チャレンジしてみてください。よほどのことがない限り、外れを引くことはないですよ。

5、ゴールではミサに参加してみよう

そしてついに、ゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着したら、大聖堂に向かいましょう。午前11時までに巡礼証明書を受け取れば、その日のミサで出身国とカミーノの出発地点が読み上げられます。

これで巡礼の旅が終わりを迎えます。

おわりに

スペイン北部を歩く巡礼の旅「カミーノ・デ・サンティアゴ」。死ぬまでに一度は体験しておきたい素晴らしい旅が、そこには待っています。この「カミーノ」のもうひとつの魅力は、旅の途中でさまざまな国籍のさまざまな人たちと出会えること。巡礼の旅ということで、それぞれの人たちは、さまざまな思いを抱いてカミーノを歩いています。まるで人生の縮図ような旅、それが「カミーノ」なのです。

掲載内容は執筆時点のものです。
2016/09/21-2016/11/07 訪問

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