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ユーラシア大陸の最西端にある国ポルトガルでは、日本人に親しみやすい味だと評判の美味しい料理を堪能することができます。海の幸や肉料理はもちろん、チーズやお酒までも、とっても美味しい!ここでは、ぜひとも食べておきたい本場のポルトガル料理の、とくにB級グルメよりの料理を中心にご紹介します。これらを食べ歩くだけでも、ポルトガルを旅する価値がありますよ。

1、フランセニージャ

「フランセニージャ」とは、フランスの女の子という意味。ポルトガル北部に位置する街、ポルトの名物料理です。肉やハムなどの食材をはさんだサンドイッチにたくさんのトロけたチーズや目玉焼きを盛って、その上から特製のトマトソースをたっぷりかけるという、なかなか衝撃的な料理。ポルトを訪れるのなら、ぜひとも食べていただきたい必食のB級グルメです。お店によって、こだわりやスタイルがかなり異なるので、食べ比べをしてみるのもいいですね。

2、タコご飯とタコの天ぷら

ポルトガルでは、意外にもタコをよく食べます。そして、その食べかたもいろいろ。とくにおすすめなのがタコご飯とタコの天ぷらです。じつは天ぷらは、ポルトガル由来の料理だって知ってましたか?タコの天ぷらは、下茹でしたタコの足に衣をつけてそのまま揚げたり、蒸した後、縦に切り開いて、薄く広げて並べ、蒲焼きのような形で揚げたり。特筆すべきは、タコの天ぷらの身の柔らかさ。食べ慣れている食材なのに、はじめて食べるときには、思わず「なるほど!」と思ってしまうくらい新鮮な驚きのある食感です。

3、トリパス

「トリパス」とは、ポルトガル風モツ煮込みのこと。付いてくるライスにかけて食べるのがスタンダード。モツだけでなく、多くの豆と一緒に煮込まれていて、かなりボリューミーな料理です。ヨーロッパの国々では比較的、モツを食べる文化はないのですが、ポルトガルでは一般的に食べられています。この食文化も日本と共通するところですね!

4、ビファーナ

「ビファーナ」は、パンに煮込んだ豚肉を挟んだハンバーガーみたいなカタチをしています。小腹が空いた時などにもってこいの食べもの。そして、食べ飽きない美味しさを誇っています。豚のモモ肉を白ワインとニンニクがベースになっているマリネ液「ヴィーニャ・ダーリョ」に漬け込んで、その肉をラードとマリネ液で炒め煮して、カルカーサと呼ばれるパンに挟みます。気になる味のほうは、辛口の牛丼の具をパンに挟んだような感じ。ピリ辛スパイシーさがたまりません。ビールによく合う食べものです。ポルトガルでは昔から食べられている、人気の大衆料理。

5、カルデ・ベルデ

多くの日本人にとって味噌汁が大事なのと同じように、ポルトガル人にとってスープはなくてはならない料理です。ポルトにも様々な種類のスープがありますが、特に有名なのが「カルド・ヴェルデ」。「カルド」とは、日本語で「汁」、「ヴェルデ」とは、「緑の」のことを意味しています。このスープが緑色な理由は、青汁で有名な野菜「ケール」のせん切りが使われているから。もともとはポルトガル北部のミーニョ地方からドーロ地方にかけての郷土料理でしたが、今ではポルトガルの代表的な国民食に。スープのそこに沈んでいるチョリソーが良いアクセントになっています。

おわりに

ユーラシア大陸の最西端の国・ポルトガルで、ぜひ食べておきたいB級グルメ5選。いずれもお店によって、味やこだわりが違うのも面白いところ。お値段も安めなのも嬉しいですね。

ポルトガル料理の特徴は、そのシンプルさ。素朴で穏やかな味が日本人の好みによく合うと評判なのです。油もオリーブオイルを中心に使っていて、さらりと素材の味を活かした料理が多め。お値段のほうもリーズナブルな料理ばかりなので、一度だけでなく、いろいろなお店で食べてみることをオススメ。きっと、お気に入りの味が見つかりますよ。

かつて日本は、ポルトガルから多くの文化的な影響を受けています。日本人がはじめて食べた西洋料理は、じつはポルトガル料理。そんな食文化の歴史に思いを馳せてみるのもいいですね。きっとその味が気に入ることと思います。

掲載内容は執筆時点のものです。
2016/11/08-2016/11/11 訪問

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