タイやインド、そして中国とも国境を接している東南アジアの国・ミャンマー。この国は、さまざまなバックグラウンドを持つ文化が混じり合い場所であり、また多くの民族が暮らしている多民族国家でもあります。そのため、その食文化も実に多彩。ここでは、ミャンマー最大の都市・ヤンゴンで、おすすめの麺料理を5種類ほどピックアップ。タイやベトナムとも違う、その独特な麺料理の数々をお楽しみください。
1. ミャンマーの国民的な麺料理「モヒンガー」
ミャンマーでもっともポピュラーな麺料理のひとつ「モヒンガー」。ナマズからしっかりと取った出汁のスープが特徴的で、細めの米麺を使用しています。ヤンゴンの街のいたるところで食べられるので、お気に入りの一杯を探してみるのもおすすめ。お店によってさまざまな個性が楽しめます。トッピングには定番のパクチーや豆の天ぷら、魚のすり身揚げなどが定番です。
写真のモヒンガーは、地元で愛され続けている老舗のレストラン「Lucky 7 Tea House」のもの。安価ながら、丁寧に作られたモヒンガーを食べることができます。
<基本情報>
住所:49th Street & Mahabandoola, Yangon
電話番号:+95-1-292-382
2. シャン族の代表的な麺料理「シャンカオスエ」
多民族国家・ミャンマー。それぞれの民族が独特の食文化を作り上げています。その数多くの民族料理のなかで、とくに日本人の舌に合うと言われているのが、シャン族の料理。「シャンカオスエ」はそのシャン族の麺料理です。
ミャンマー料理は油をたっぷりと使用するものが多いのですが、シャン料理は油控えめで食べやすい料理といえるでしょう。
写真はシャンヌードル専門店「999 Shan Noodle」のもの。麺や具材の種類など、バリエーション豊かな「シャンカオスエ」をお好みに合わせてオーダーすることができます。
「シャンカオスエ」には一般的に、汁なしと汁ありの2つのタイプがあります。汁なしのほうが味が濃く感じられるので濃い味がお好きな人にはこちらがおすすめ。通常、汁なしの場合は別のお椀でスープが付いてきます。
<基本情報>
住所:No.130B, 34st.(middle block), Kyauktada Township, Yangon
電話番号:+95-01-389-363
3. スパイシーなシーフード麺料理「モンティ」
シーフードを活用したスパイシーな料理が特徴のラカイン料理。その代表的な麺料理が「モンティ」です。魚介類の香り高く、こっくりとしていて旨味もたっぷり。具材はエビやオニオン、パクチーなどが使われています。
魚介系の出汁スープがお好きな人なら、ぜひ食べておきたい麺料理です。
モンティにも汁なしと汁ありがあります。やはり、汁なしのほうが味が濃く感じられるのでおすすめ。汁ありのほうはさっぱりとして、飲みのシメなどにぴったりです。ヤンゴンで美味しいラカイン料理が食べられるお店としておすすめなのが「Minn Lan seafood」。もちろん、このお店で美味しいモンティも食べることができます。
<基本情報>
住所:No.(361), ShweGonDaing Street,Near Tarmwe Roundabout, BoSeinMan Quarter, Bahan, Yangon
電話番号:+95-9-25304-2456、+95-9-26145-1371
4. ナポリタンみたいなアジアン麺「ナンジートウッ」
ミャンマーの焼うどんみたいな麺料理「ナンジートウッ」。「ナンジー」は太いうどん、「トウッ」は和えるを意味しています。つまり、麺と具材を和えた料理です。この料理が食べられるおすすめのお店は「Lucky 7 Tea House」。ここの「ナンジートウッ」はナポリタンのような雰囲気。麺と具材とのバランスもよく、ぴりりとしたスパイシーさも食欲を心地よく刺激してくれます。
<基本情報>
住所:49th Street & Mahabandoola, Yangon
電話番号:+95-1-292-382
5. ココナッツミルク風味の麺料理「オンノカウスエ」
「オンノカオスエ」は、魚醤などで風味をつけたココナッツミルクをベースとした麺料理。「オンノ」とはココナッツミルクのことをいいます。ココナッツミルクのほんのりとした甘さとコク、まろやかさが特徴の麺料理です。
「オンノカオスエ」が食べられるおすすめのお店は「Burma Bistro」。清潔でおしゃれな店内で、丁寧に作られたミャンマー料理の数々が楽しめます。ここの「オンノカオスエ」は、麺や具材とスープが分けられたままテーブルに運ばれてきます。自由に麺や具材をスープのなかに投入して、お好みの一杯に仕上げましょう。
<基本情報>
住所:No. 644, First Floor, Corner of Merchant Road & Shwe Bon Thar Road, Pabedan Township, Yangon
電話番号:+95-9-40118-3838
ヤンゴンでお気に入りの麺料理を見つけてみよう
多くの地域の食文化が共存する多民族国家・ミャンマー。ここでは、その最大の都市・ヤンゴンで、おすすめの麺料理を5つ厳選してご紹介しました。
ひとつの国の麺料理ながら、その種類の多さはミャンマーの多様性を反映しています。麺好きな人もご当地グルメ好きな人も、ぜひお気に入りの一杯を探してみてください。きっとミャンマー料理に対する印象も変化することと思います。
2018年12月現在の情報です。
最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
Popular Posts:
- 何故マッサマンカレーは、世界一美味しいといわれるのか?
- インターネットおじさんとデジタルネイティブ第二世代との間に横たわるもの 〜ポスト・インターネットと世代論 〜
- 地域における食文化と歴史、それとアイデンティティの関係について。
- インド・バラナシ「久美子ハウス」のシャンティさんが亡くなられた。
- ベルリンのスクワットとジプシーの歴史、そして、京都学派的な何かについて。
Similar Posts:
- None Found
コメントを残す